ペットの病気図鑑

あなたのペットと見比べてみませんか?

本当に爪が剥がれただけ?? それ指にできた腫瘍かも⁉︎

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文:オタ福

今回は『指にできた腫瘍と断指手術について』です。
本症例は病変発生時12歳の猫ちゃんです。この子の初期症状は『爪が剥がれる』、『出血』など我々が想像している腫瘍の"ボコッとしたしこり"とはかけ離れています。

実は指に発生する腫瘍の多くは『扁平上皮癌』と呼ばれる腫瘍であり、この腫瘍は他の腫瘍とは異なって、体を"えぐるように"増殖している特徴を持っています。そのため、ボコッとしたしこりではなく、爪が剥がれたり出血などの症状が見られるのです。
この指に発生する腫瘍がどのようなものなのかを今回ご紹介したいと思います。

 

【目次】

  • 【基本情報】
  • 【猫の指にできる腫瘍について】
    • 『断指手術を行なった85匹の猫から分かること』
    • 『肺がんの転移は指に出やすい』
  • 【本症例を見ていく】
    • 『指にできる扁平上皮癌の症状』
      • 「一般的な症状は?」
      • 「本症例で見られた症状」
  • 【病理検査の結果】
    • 『術後の様子(閲覧注意、傷の写真出ます)』
  • 【予後について】
    • 『論文的には生存期間は〇〇日間』
    • 『本症例、術後から3ヶ月が経ちました』
  • 【指に腫瘍を見つけた際に注意すること】
    • 『原発はどこか』
    • 『扁平上皮癌と肺腺癌の見分け方』
    • 『肺に腫瘍はないですか?』
  • 【最後に】
  • 【謝辞 -写真・動画提供者さんのご紹介-】
  • 【関連記事】
    • 『指への転移が多い肺原発腫瘍について』
    • 『指にできる他の腫瘍~メラノーマ~』
  • 【飼い主さまへ、お写真大募集中です!!】
  • 【病気の徹底解説は『オタ福の語り部屋』まで】
  • 【病気の個別相談は『オタ福の質問箱』まで】

 

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断脚を行なった犬、術後の様子

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文:オタ福

今回は『断脚を行なった犬、術後の様子』についてです。
本症例は後肢に悪性腫瘍ができ、断脚手術を行なった症例です。結論から言うと本症例は元気に生活しています。
脚に腫瘍ができ、ペットの断脚を提案されている飼い主さんが、この記事を読んでペットの断脚を行う決意をしてもらえれば良いなと思いながら、執筆しています。

 

【目次】

  • 【本症例の情報】
  • 【内股に見つけた内出血、なぜ起こる?】 
    • 『腫瘍が持つ性質、『局所浸潤性』とは』
    • 『良性と悪性で発育形態はどう変わる?』
  • 【だんだん腫れが酷くなる】
    • 『病変部が腫れてきた』
    • 『1/23~2/5までの病変部の経過』
  • 【検査結果から見えること】 
    • 『腫瘍マーカーの検査は一体何だったのか』
    • 『術前の検査、細胞診の結果について』
    • 『術後の検査、病理検査の結果について』
  • 【断脚という治療法について】
    • 『患肢温存 ~断脚を行わなければ~』
    • 『本症例について(閲覧注意:術創の写真が出ます)』
  • 【断脚後の犬の様子について】
  • 【これからペットの断脚手術を考える飼い主さんへ】
    • 『断脚を決意した時のきっかけ』
    • 『断脚を行なって感じたこと』
    • 『これから断脚手術を考えている方へのメッセージ』
  • 【最後に】
  • 【謝辞 -動画提供者さんのご紹介-】
  • 【関連記事~断脚適応の疾患~】
  • 【飼い主さまへ、お写真大募集中です!!】
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  • 【病気の個別相談は『オタ福の質問箱』まで】
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発作のパターンはたくさんある、『てんかん発作の様子』

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文:オタ福

今回は『てんかん』について複数の症例を動画でご紹介していきます。
てんかんとはてんかん発作が繰り返し発生している状態を示しています。
てんかん発作とは大脳の過剰な興奮によって起こるとされています。過剰な興奮によって起こる『てんかん発作』ではどのような症状が見られるのか考察していきたいと思います。

 

【目次】

  • 【てんかんとは】
    • 『てんかんの分類』
    • 『てんかん発作の種類』
  • 【典型的な全般発作】 
  • 【見落としがち、軽度なてんかん発作】 
  • 【意識がある、焦点性発作】 
    • 『本当にてんかん発作なのか』
    • 『本症例から学ぶこと』
  • 【最後に】
  • 【謝辞 -動画提供者さんのご紹介-】
    • 『動画1の提供者さん』
      • 「Aliceさんが運営するブログ」
      • 『ジュディちゃんの他の図鑑』
    • 『動画2の提供者さん』
      • 『Rikkaさんのブログ』
      • 『Rikkaさんの闘病記事』
      • 「龍馬ちゃんの他の図鑑」
    •  『動画3の提供者さん』
  • 【関連記事】
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  • 【病気の個別相談は『オタ福の質問箱』まで】

 

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腎性貧血~慢性腎臓病から生じる貧血について~

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文:オタ福

今回は『腎性貧血』の症例です。
腎性貧血とは慢性腎臓病の子で見られる貧血で、腎臓の機能が低下する事で赤血球を作れなくなってしまう病気です。

【目次】

  • 【本症例の情報】
    • 『基本情報』
  • 【腎性貧血とは】 
    • 『腎臓が悪いと貧血になる理由』
  • 【腎性貧血で見られる症状】
    • 『本症例では』 
  • 【腎性貧血の検査と結果】
    • 『教科書的な話』
    • 『本症例の血液検査結果(CBC)』
    • 『この検査結果から考えられること』
    • 『本症例の血液検査結果(生化学)』
  • 【最後に】
  • 【謝辞 -写真提供者さんのご紹介-】
    • 『ジュディちゃんの他の図鑑』
  • 【関連記事】
    • 『慢性腎臓病について知りたい方』
    • 『腎臓の機能について知りたい方』
    • 『貧血について知りたい方』
    • 『貧血に関する他の図鑑はこちら』
  • 【飼い主さまへ、お写真大募集中です!!】
  • 【病気の徹底解説は『オタ福の語り部屋』まで】
  • 【病気の個別相談は『オタ福の質問箱』まで】

 

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【前立腺がん】前立腺がんの検査と経過について

f:id:otahukutan:20190528142623j:plain文:オタ福

今回は『前立腺の腫瘍』と診断された犬の症例です。
本症例は手術、抗がん剤治療を行わず、NSAIDsという炎症を抑える薬のみの緩和治療を行なっています。
前立腺がんと診断され、1年ちょっとが過ぎました。
徐々に進行する腫瘍と元気に生きる犬の経過を追って書いています。

 

【目次】

  • 【本症例の情報】
    • 『基本情報』
    • 『臨床経過』
  • 【前立腺がんって?】
    • 『前立腺癌の簡単な解説』
  • 【前立腺の検査】
    • 『超音波検査』
    • 『前立腺液の評価』
      • 「細胞診」
      • 「BRAF遺伝子変異検査」
  • 【きし麺のようなウンチ(注意:便の写真出ます)】
  • 【尿淋滴:おしっこがポタポタ】
    • 『本症例では尿漏れも確認』
    • 『排尿の簡単な生理学』
    • 『考えられる原因①:筋肉の問題』
    • 『考えられる原因②:神経の問題』 
  • 【現在、本症例が行なっている治療法】
    • 『ロベナコキシブってどんな薬』
    • 『COX(シクロオキシゲナーゼ)とは』
    • 『移行上皮癌 vs COX-2阻害薬』
    • 『前立腺癌 vs COX-2阻害薬』
    • 『本症例が服用中のお薬』
  • 【最後に】
  • 【謝辞 -写真提供者さんのご紹介-】
  • 【本記事の参考書籍】
  • 【前立腺がんに関する記事はこちら】
    • 『前立腺癌について』
    • 『移行上皮癌について』
  • 【飼い主さまへ、お写真大募集中です!!】
  • 【病気の徹底解説は『オタ福の語り部屋』まで】
  • 【病気の個別相談は『オタ福の質問箱』まで】

 

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【脱毛】【考察】原因不明の脱毛について考察してみた

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文:オタ福

本症例は原因不明の脱毛を示したチワワです。
発疹や肌荒れ、フケ、何にも出てないのになぜハゲるのか?
今回はそんな『原因不明の脱毛』について実際の症例を元に考察してみようかなと思います。
ちょっと図鑑とはニュアンスずれるけど笑

【目次】 

  • 【本症例の情報】
    • 『基本情報』
    • 『臨床経過』
  • 【炎症性?非炎症性?】
    • 『本症例はどっち?』
  • 【内分泌関連性脱毛の可能性は?】
    • 『副腎皮質機能亢進症』
    • 『甲状腺機能低下症』
    • 『高エストロゲン血症』
      • 「オスの場合」
      • 「メスの場合」
    • 『本症例の場合を考える』
  • 【本症例で考えられる脱毛症】
    • 『パターン脱毛』
    • 『円形脱毛症』
    • 『本症例に近いのはどっちだ』
  • 【現在の様子】
  • 【最後に】
  • 【謝辞 -写真提供者さんのご紹介-】
    • 『Rikkaさんのブログ』
  • 【本記事の参考書籍】
  • 【飼い主さまへ、お写真大募集中です!!】
  • 【病気の徹底解説は『オタ福の語り部屋』まで】
  • 【病気の個別相談は『オタ福の質問箱』まで】

 

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【非再生性の貧血】【考察】猫の非再生性貧血を考察してみた

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本症例は『非再生性の貧血がある』と診断された猫です。貧血を示す原因はたくさんあります。原因を調べるには十分な検査が必要になります。

中でも身体検査は一番大切です。
「歯肉の色は白くないですか?」
「呼吸は荒くないですか?」
ペットが急に元気が無くなった場合、貧血の可能性を頭に入れておくと早期発見につながるかもしれません。 

本症例は診断がつく前に亡くなってしまったので、確定診断が付いていません。必要な検査を十分に行えていないので、今回は『考察』を行いました。

【目次】

  • 【本症例の情報】
    • 『基本情報』
    • 『臨床経過』
  • 【貧血時の様子】
  • 【発熱が起こる原因】
  • 【脱水している?】
    • 『道具不要!簡単にできる脱水の評価方法』
    • ①ツルゴール
    • ②CRTの測定
    • ③可視粘膜の湿潤度
    • ④眼球の落ち込み具合
  • 【血液検査結果を元にまとめると】
    • 『貧血はある』
    • 『白血球が増えている』
    • 『血小板(PLT)がめっちゃ低い』
    • 『腎数値、BUNとCreを考察してみた』
  • 【考察まとめ】
  • 【謝辞 -写真提供者さんのご紹介-】
  • 【貧血に関する記事はこちら】
    • 『血液検査結果から見る「貧血」について』
    • 『IMHAについてはこちら』
  • 【飼い主さまへ、お写真大募集中です!!】
  • 【病気の徹底解説は『オタ福の語り部屋』まで】
  • 【病気の個別相談は『オタ福の質問箱』まで】

 

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